”シンク師団長がおかしい”
第二師団ではその話題で持ちきりだった。
”コンコン”
小さくノックが響く。
シンクが返事をすると、ゆっくりとドアが開いた。
「シンク、これ書類」
「ああ」
いつもだったら咎める、仕事中のため口をシンクは聞き流す。
そして、ひったくるように書類を受け取りリズから視線を外した。
「・・・?」
それを疑問に思いつつも、リズは気にせずその場に留まった。
「・・・シンク?」
「・・・っ!?」
シンクは仮面の上から顔を抑え、リズの視線を避けるように後ろを向く。
―――なんなんだ!これは!!
―――なんでリズを見れない!!
シンクは考えるが、答はでない。
冷静になろうとすればなるほどリズの顔が浮かんで。
彼女に言われた言葉が頭に何度も流れる。
”シンクの代わりにはならない”
代わりじゃない、シンク自身を求められたのは初めてだった。
「(こんなのいらない)」
知らない感情。
空っぽなはずの自分を満たすソレから逃げるように。
「・・・て「え?」出て行って!」
シンクは怒鳴った。
「嫌だ」
リズは近づいてシンクの仮面をとる。
仮面の下の顔は真っ赤になっていて。
その瞳はまっすぐリズをとらえた。
―――ああ
「シンク・・・?」
「リズ」
―――この感情の正体は
―――リズがずっと追っていた物なのだろう
「僕は」
―――ゴミみたいに、この感情も捨てられればいいのに
先に気づいたのはシンクだった。
(2013/08/20)
第二師団ではその話題で持ちきりだった。
4.心は切り離してゴミにポイ
”コンコン”
小さくノックが響く。
シンクが返事をすると、ゆっくりとドアが開いた。
「シンク、これ書類」
「ああ」
いつもだったら咎める、仕事中のため口をシンクは聞き流す。
そして、ひったくるように書類を受け取りリズから視線を外した。
「・・・?」
それを疑問に思いつつも、リズは気にせずその場に留まった。
「・・・シンク?」
「・・・っ!?」
シンクは仮面の上から顔を抑え、リズの視線を避けるように後ろを向く。
―――なんなんだ!これは!!
―――なんでリズを見れない!!
シンクは考えるが、答はでない。
冷静になろうとすればなるほどリズの顔が浮かんで。
彼女に言われた言葉が頭に何度も流れる。
”シンクの代わりにはならない”
代わりじゃない、シンク自身を求められたのは初めてだった。
「(こんなのいらない)」
知らない感情。
空っぽなはずの自分を満たすソレから逃げるように。
「・・・て「え?」出て行って!」
シンクは怒鳴った。
「嫌だ」
リズは近づいてシンクの仮面をとる。
仮面の下の顔は真っ赤になっていて。
その瞳はまっすぐリズをとらえた。
―――ああ
「シンク・・・?」
「リズ」
―――この感情の正体は
―――リズがずっと追っていた物なのだろう
「僕は」
―――ゴミみたいに、この感情も捨てられればいいのに
先に気づいたのはシンクだった。
(2013/08/20)