Eternal Oath

「僕は空っぽなんだ」

3.必要な身体と不必要な恋情


「空っぽ?それって私も」
「・・・あんたは思った事ないわけ?」

「?ないよ」


あるわけがない。


「だって、私もシンクも必要とされてるじゃん」


意外な言葉にであったようにシンクは目を見開く。


「戦闘能力だけだろ・・・」
「うん
でも、必要とされてるだけましでしょ?
被験者にだって必要とされてない人もいるんだし」


被験者で必要とされてない人。
たとえば、リズの被験者がそうだ。
必要とされないから売られて利用された。


「私は必要とされてる」


たとえそれが体だけでも。


「シンクも必要とされてるよ」
「・・・戦闘能力だけならね」


違う。


「シンクは心も必要とされてる
・・・私に必要だよ」
「・・・っ」


きっとそう”恋人”じゃなくても。


「シンクがいなければつまらない」


それだけ言って、興味を無くしたかのようにリズはシンクから視線をはずした。
彼女にとっては当然のことであったから。


「・・・リズ
「何?」

「必要かどうかは分からないけど、僕にとってのリズはお前だけだ」


それは不器用な言葉。


「うん」


リズの変わりはいないんだ。
そう言うことだろうと理解して、リズは頷いた。


(2013/08/14)