Eternal Oath

「あれは代用品だ」

モースがイオン様に向かって言っていた。
じゃあ、変わりになれなかったシンクはなんなのだろうか。

2.あれは代用品限


今日の任務は導師である7番目の護衛だった。
代用品とはいえ、今は導師であるからちゃんと守る。

イオンはよくできたレプリカだとおもう。
時々使う譜術なんか、オリジナルと遜色はない。


任務が終わり、”恋人”となったシンクの所へ戻る。


その途中でふと思った。


―――そう言えば”恋人”に代わりはいないんだっけ


それは本で得た知識。



「ねぇ、シンク
シンクの代わりは誰にも出来ない?」
「・・・なにさ」


苛立たしげにシンクはリズを見る。
本で恋人の変わりは居ない、と読んだと。


「僕の代わりなんかいくらでもいるだろ
また新しいレプリカをつくればいいだけさ」


憎々しくシンクは言い放った。
あふれる殺気に臆せずリズはシンクをまっすぐ見据える。


「そう、そうなのかな?」


リズは考える。
新しいレプリカが出来たら、シンクの代わりになるのかと。

シンクほど体術にたけたレプリカができるのだろうか。
シンクほど頭の良いレプリカができるのだろうか。
たとえ、シンクと同じ性能で同じ記憶を持ってても、私と今こうしているシンクの代わりになるのだろうか。


「今こうして私を睨んでるシンクの代わりにはなれないんじゃないかな?

だって、新しいレプリカは私の発言に怒らないかもしれない
今怒ってこうして私を睨んでる
その意思を持っているのはシンクでしょ」


上手く言えないながらも思った事をリズはぶつけた。
新しいシンクが来ても、感情だけは引き継げない。


「そうだよ
シンクの代わりにはならない」


だって、シンクは私の”恋人”だから。


「”恋人”の変わりは居ないんだ」
「・・・・・そう」


シンクはやっとの思いでそれだけいった。


(2013/08/14)