にゃんにゃんにゃん―東堂の場合―
それは日常。その日も東堂は眠い目をこすって朝練に出、少し疲れた体で教室へ向かった。
挨拶すると、黄色い声で出迎えてくれる女子たちも、けだるそうに挨拶を返してくれる男子も全部いつも通り。
「西野・・・さん?」
ただ違うのは、西野から猫耳が生えていたことだけ。
猫耳?何故猫耳?とても混乱した東堂はしばらくその場に立ち尽くした。
「?あぁ、おはよ」
そんな東堂を訝しげに見つつも西野は礼儀正しくあいさつをする。
その頭には純白の猫耳がぴこぴこと動いている。
「それ、は・・・・・?」
「??・・・・あ、これ?」
「それは何なのだ?」
西野が耳を動かして言う。そうそれだよ!そう東堂は叫びたかった。
「言ってなかったっけ?私猫又なんだ」
そうか、猫又か。
「そうか、知らなかったぞ」
猫又だったのか。
東堂は納得した。それはもうあっさりと。
猫又なら猫耳が生えてるのも普通だな。それにしても好きになった女性が猫又だなんて一粒で二度おいしいではないか!
さすが西野さんは猫耳すらも似合うな。
―――………・・・・・
「って所で目が覚めたのだよ
それにしても西野さんの猫耳姿は可愛かった!
こんな夢ならまた見たいものだな!な?巻ちゃん!!」
「(心底どうでもいいショ)あー」
今日も東堂の電話はくだらない。いつ切ろう、そんなことを考えながら巻島はグラビア雑誌のページをめくった。
(2016/09/19)
元拍手のおまけ。