00.Tales of the abyss Log
死なない生体兵器とネクロマンサー※ネタメモ(掲載時期不明)
深淵、そう呼ばれた施設の奥深く、それは居た。途端きゃあと叫んだのは、箱入りのお姫様だ。庇うように躍り出たガイもそれを見るとうっと言葉を詰まらせた。
「あら?お客サマ?」
声に視線を滑らせる。ジェイドの赤い瞳がようやくそれを捉えた。
原形すらも分からないぐちゃぐちゃな肉塊と、そこから生えた女の上体。いや、肉塊ではなく彼女の半身だったのだろう。槍や剣、見慣れない譜業は拷問用か。
観察し、メガネを押し上げたジェイドの手前ナタリアが嗚咽を漏らし始めた。
ガイがナタリアを慰め始め、それはゆったりと優美に微笑んだ。
ジェイドはもう一度、メガネを押し上げる。
ひどいことをと言いながら、優しい赤の子供が助けようと剣の一つに手を伸ばした。 「っ、ジェイド!!?」
その手をはしりと掴んで止める。
「いえ・・・」
ゆっくりと手を離し、彼らしくない端切れの悪い返事を返した。悲しそうにそれは表情を曇らせる。抜かれる剣、外される譜業、途端にそれは人形を取り戻した。
「ねぇ、私を殺してくださらない?」
ぞくりと、ジェイドの背が泡立つ。
仲間達は何をと言葉を詰まらせた
それはもう優美に先ほどと同じ笑みを浮かべそれは言った。
「あなたは一体何者なんです?」
その声色も、表情も普段のジェイドに戻した。それに意識をむけている仲間達は、ジェイドが変だったことにすら気がついていない。
それはまるで淑女がするように、優雅な一礼を一つよこして見せた。
「人型対人兵器、開発コードNM200-D
通称リズ」
リズが体を上げ、中心少し上、心臓の位置を槍が貫いた。ごぽりと音を立て、血液が溢れ出す。
それを見たジェイドが浮かべていたのは愉悦。おし上がる口角をメガネを押し上げる手で隠した。
もしも、その表情を誰かが見てしまったなら、彼をこう評しただろう。
”死霊使い”と。
「ジェ、イド?」
震える声でナタリアが名を呼んだ。
「いえ、殺してほしいと言っていたので この程度では死なない・・・いえ、死ねないのでしょう?」
深淵、そう呼ばれた施設の奥深く、それは居た。途端きゃあと叫んだのは、箱入りのお姫様だ。庇うように躍り出たガイもそれを見るとうっと言葉を詰まらせた。
「あら?お客サマ?」
声に視線を滑らせる。ジェイドの赤い瞳がようやくそれを捉えた。
原形すらも分からないぐちゃぐちゃな肉塊と、そこから生えた女の上体。いや、肉塊ではなく彼女の半身だったのだろう。槍や剣、見慣れない譜業は拷問用か。
観察し、メガネを押し上げたジェイドの手前ナタリアが嗚咽を漏らし始めた。
ガイがナタリアを慰め始め、それはゆったりと優美に微笑んだ。
ジェイドはもう一度、メガネを押し上げる。
ひどいことをと言いながら、優しい赤の子供が助けようと剣の一つに手を伸ばした。 「っ、ジェイド!!?」
その手をはしりと掴んで止める。
「いえ・・・」
ゆっくりと手を離し、彼らしくない端切れの悪い返事を返した。悲しそうにそれは表情を曇らせる。抜かれる剣、外される譜業、途端にそれは人形を取り戻した。
「ねぇ、私を殺してくださらない?」
ぞくりと、ジェイドの背が泡立つ。
仲間達は何をと言葉を詰まらせた
それはもう優美に先ほどと同じ笑みを浮かべそれは言った。
「あなたは一体何者なんです?」
その声色も、表情も普段のジェイドに戻した。それに意識をむけている仲間達は、ジェイドが変だったことにすら気がついていない。
それはまるで淑女がするように、優雅な一礼を一つよこして見せた。
「人型対人兵器、開発コードNM200-D
通称リズ」
リズが体を上げ、中心少し上、心臓の位置を槍が貫いた。ごぽりと音を立て、血液が溢れ出す。
それを見たジェイドが浮かべていたのは愉悦。おし上がる口角をメガネを押し上げる手で隠した。
もしも、その表情を誰かが見てしまったなら、彼をこう評しただろう。
”死霊使い”と。
「ジェ、イド?」
震える声でナタリアが名を呼んだ。
「いえ、殺してほしいと言っていたので この程度では死なない・・・いえ、死ねないのでしょう?」