血にまみれても、天使は天使。
だってそうでしょう?
彼らを天に連れて行くための使いなのだから。
「ギャァァァァァァ!!!」
響く断末魔。
それも一人二人のものではない。
赤屍はそれを静かに見下ろしていた。
いつもは自分が中心にいるその風景を今日は第三者として。
流れる金髪に、白い装束。その中心に居たのは、 天 使 だった。
・・・実際に天使だったわけではない。
しかし、飛び散る鮮血の中舞う姿は天使によく似ていた。
「赤屍 蔵人さんですか?」
ふわり、と。
天 使 が 舞 い 降 り た。
気がつけば、彼女が今迄戦っていた守り屋たちは肉塊と化していた。
「はい・・・そうですが貴女は?」
「私は、佐倉 瑞樹奪い屋です
あなたが持っているデータを奪いにきました」
瑞樹というその天使はそういった。
「霧月さん、ですか」
「はい。渡してくれますか?」
「渡さない・・・と言ったら?」
「力ずくでも」
似合わない銃を赤屍におしつける。
殺伐とした空気、それでも彼女は美しかった。
赤屍はコートから一枚のCDを取り出す。
「これですか?あなたが奪還したいものは」
「えぇ、そうです
渡してくれます?」
あっさり出した赤屍に、瑞樹は警戒を強める。
相手はドクタージャッカル、油断はできない。
いつ細切れにされても可笑しくないのだから。
「えぇ、この仕事はもう興味ありませんから」
”かわりに貴女に興味がわきました”
収まる殺気に、瑞樹も徐々に警戒を解いた。
「・・・ありがとうございます
ありがたくいただいていきますね」
赤屍の手からデータのCDを受け取ると、彼女はその場を去ろうとした。
「あぁ、赤屍さん」
「?」
足を止め振り返る。
「赤屍さんって変わってますね」
霧月は自分が興味をもたれたとも知らず、微笑んだ。
思いもよらず、楽になった仕事に上機嫌だったのだ。
赤屍はのちに知る。
彼女は”天使”と呼ばれる、最近活動的な奪い屋であること。
ただし、天使という呼び名とは反し、目的のためには手段を選ばない。
そう、彼があの時見たように。
人の命を奪うことすらも。
「佐倉・・・瑞樹さんですか」
また会えるだろうか。
”悲しそうに”命を奪う、あの天使に
(2011/07/23)
だってそうでしょう?
彼らを天に連れて行くための使いなのだから。
あなたのその白い 本当に どこまでも 酷く 白い 白い翼に焦がれた
「ギャァァァァァァ!!!」
響く断末魔。
それも一人二人のものではない。
赤屍はそれを静かに見下ろしていた。
いつもは自分が中心にいるその風景を今日は第三者として。
流れる金髪に、白い装束。その中心に居たのは、 天 使 だった。
・・・実際に天使だったわけではない。
しかし、飛び散る鮮血の中舞う姿は天使によく似ていた。
「赤屍 蔵人さんですか?」
ふわり、と。
天 使 が 舞 い 降 り た。
気がつけば、彼女が今迄戦っていた守り屋たちは肉塊と化していた。
「はい・・・そうですが貴女は?」
「私は、佐倉 瑞樹奪い屋です
あなたが持っているデータを奪いにきました」
瑞樹というその天使はそういった。
「霧月さん、ですか」
「はい。渡してくれますか?」
「渡さない・・・と言ったら?」
「力ずくでも」
似合わない銃を赤屍におしつける。
殺伐とした空気、それでも彼女は美しかった。
赤屍はコートから一枚のCDを取り出す。
「これですか?あなたが奪還したいものは」
「えぇ、そうです
渡してくれます?」
あっさり出した赤屍に、瑞樹は警戒を強める。
相手はドクタージャッカル、油断はできない。
いつ細切れにされても可笑しくないのだから。
「えぇ、この仕事はもう興味ありませんから」
”かわりに貴女に興味がわきました”
収まる殺気に、瑞樹も徐々に警戒を解いた。
「・・・ありがとうございます
ありがたくいただいていきますね」
赤屍の手からデータのCDを受け取ると、彼女はその場を去ろうとした。
「あぁ、赤屍さん」
「?」
足を止め振り返る。
「赤屍さんって変わってますね」
霧月は自分が興味をもたれたとも知らず、微笑んだ。
思いもよらず、楽になった仕事に上機嫌だったのだ。
赤屍はのちに知る。
彼女は”天使”と呼ばれる、最近活動的な奪い屋であること。
ただし、天使という呼び名とは反し、目的のためには手段を選ばない。
そう、彼があの時見たように。
人の命を奪うことすらも。
「佐倉・・・瑞樹さんですか」
また会えるだろうか。
”悲しそうに”命を奪う、あの天使に
(2011/07/23)