00.色づく世界 Log
―十年後―(2014/11/03)
もう、盗賊も暗殺者もいない。
私達はただの旅人だった。
最初は二人と一匹だったこの旅も、もはや二人きりで。
「・・・綺麗、だな」
「あぁ」
互いに、十年前には考えられないような台詞を吐いた。
もう、盗賊も暗殺者もいない。
私達はただの旅人だった。
最初は二人と一匹だったこの旅も、もはや二人きりで。
「・・・綺麗、だな」
「あぁ」
互いに、十年前には考えられないような台詞を吐いた。
性癖チェック「相手が死ねば世界はたすかるし、相手側ももう死ぬ覚悟はしている」(2017/07/05)
シャドが死んだ。私の目の前で殺された。
彼が死ぬと世界が助かるのだと私も知っていた。シャドは抵抗していたが、本気でなかったと、死ぬ気なんだと分かった。
―――私はそれをただ見ていた。
息も絶え絶えなシャドに、歓喜の声をあげた暗殺者たちが去っていった時。私は近づいた。
「―――、――ム、・・・リ」
何人かの名前を呼んでいた。
「リズ」
そうして、最期私を呼んだ。
それから、幾月、私は変わらず旅を続けていた。元々私とシャドはただの同行者であり、それがいなくなっただけなのだから変わるわけもない。
「―――っち」
だから、胸の奥が焼けるように熱いだなんて、そんなのは気のせいだ。
シャドが死んだ。私の目の前で殺された。
彼が死ぬと世界が助かるのだと私も知っていた。シャドは抵抗していたが、本気でなかったと、死ぬ気なんだと分かった。
―――私はそれをただ見ていた。
息も絶え絶えなシャドに、歓喜の声をあげた暗殺者たちが去っていった時。私は近づいた。
「―――、――ム、・・・リ」
何人かの名前を呼んでいた。
「リズ」
そうして、最期私を呼んだ。
それから、幾月、私は変わらず旅を続けていた。元々私とシャドはただの同行者であり、それがいなくなっただけなのだから変わるわけもない。
「―――っち」
だから、胸の奥が焼けるように熱いだなんて、そんなのは気のせいだ。